岡山大学様はデジタルを活用した大学・高専教育高度化プランを発表し、文科省の「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」事業の実施機関として採択されました。
- 大学院を中心にデジタルを活用した教育の高度化を推進し、先行的な教育活動DXを進める。
- 次世代の世界標準LMSであるCanvas LMSを導入し、教育設計や個別最適化、教育効果の検証を行う。
- これらの取り組みをリードする人材や体制を育成し、持続可能な学修者本位の教育を実現する。
学生個々の学習スタイルに対応したオンライン授業実施を実現するための各種要件を備えたLMSとして、インストラクショナルデザインに基づいて設計されたCanvas LMSを選択されました。更にデジタル教材の作成・整備を円滑にするため、DX対応教室と呼べるような講義の収録機材を含めた新しい授業環境の準備も進められています。これらの施策によりリアルとオンラインの良さを兼ね合わせることができるハイフレックス授業のための仕組みが整っていきます。
Canvas LMSを中心とする新しい教育環境の利用が進んだ段階では、様々な学習ログをLRS(ラーニングレコードストア)に蓄積し、LA(ラーニングアナリティクス)ツールを活用した分析により、学生の学習状況を把握して高度に個別最適化された教育を実現できるようになります。
教育効果を可視化することは一般的に難しいとされていますが、Canvas LMSの学修成果(アウトカム)を軸とする教育アプローチや詳細な学習履歴管理機能を応用し、さらにRubricastのようなCanvas LMSと連携できるアウトカムベースの学修ポートフォリオ管理システムを組み合わせることで、自身の学修成果を確認しながら、振り返り、フィードバックを受け、学びを深めていける環境を提供していくことが可能になります。コンピテンシー ベースド ラーニングとも呼ばれる達成目標や評価基準を明確に見える化した学習スタイルです。常に学習に対して内証し、次の学びに活かすことで学生主体の学びを推進することができます。
Canvas LMSのポテンシャルをフル活用した学修者本位の教育実現が期待されます。