教育現場で検討を重ねて設計したブレンディッド・ラーニング向けオープンソースLMS
日本の授業実施環境に特有のニーズを考慮
日本と北米との大きな違い
日本の大学生の約75%の教育を担う私立大学では、教員は複数の科目や演習・実習を担当するため、毎回の予習・復習を前提とする授業実施は極めて大きな負担となっています。
- 1人の科目担任者が、多数の科目履修者に対面授業を行います。
- 通常の講義では、レポートや小テストの採点を行い、授業時間中のグループワークを補助するTAがいません。
- 毎回の授業の予習チェック、レポート課題の採点、授業中の小テストの設問作成・設定は、すべて1人の担任者が行います。
OpenCEASのコンセプト
「大学での対面授業」と「オンライン個別学習」の両方をサイクル形成することで理想的なアクティブ・ラーニングを実現することができます。
日本の大学教員が実践を重ねて設計したOpenCEASは、LMSの利用が教員の負担にならないよう日本の大学特有のニーズに最適化した授業支援型LMSです。
- 授業回数毎に授業コンテンツ (授業資料、予習アンケート、授業中の小テスト、事後レポート課題など) がまとめられる
- 複数のコースを跨いで授業コンテンツの種類毎に横串で管理できる
OpenCEASを比較
世界的に人気のある米国製のCanvas LMSとOpenCEASを比較
Canvas LMS | OpenCEAS | |
全体的な特徴 | 極めて高機能で拡張性も高い。 細部まで作り込まれている。 | 必要十分な機能を揃え、定型的な業務スタイルにより利用が簡単。 |
設計思想 | オンライン教育を志向 北米のニーズに最適化 | 教室における授業支援を志向 国内大学の授業スタイルを想定 |
プログラム開発手法 | Ruby on Rails | Ruby on Rails |
想定される導入規模 | 数百~数百万ユーザ以上 大規模運用に最適 | 数十から数千ユーザ程度 |
外部システム連携 | Web APIや多彩な統合認証、学務データ連携I/Fを完備 | シンプルながら統合認証やWeb API機構を持ち、容易に拡張可能 |
マルチデバイス対応 | RWDによるWeb画面に加え、高機能なネイティブアプリを提供 | RWDによるWeb画面を提供 |
日本語への対応 | 外国製品故、所々に翻訳ミスあり | 日本の大学教員が書いた翻訳文言を利用 |
世界標準規格への対応 | IMS Globalの標準化(LTI, Caliper, Common Cartridge, QTI等)に適応 | 今後、国内の本質的ニーズを踏まえた上で順次検討 |
運用コスト | 高度なシステム設計故に高コスト 商用サービスも比較的高価 | セットアップが簡単で必要とされるシステムリソースも小さい。 |