南山大学様では、COIL型授業と海外留学、企業でのインターンシップなどを組み合わせた、グローバル人材育成のための国際プログラムでCanvas LMSを活用されています。
文部科学省では、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力を強化するため、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入れを行う国際教育連携の取組を支援する「大学の世界展開力強化事業」を実施しています。その施策の1つとして、米国等の大学との間でCOIL型教育を活用した質の保証を伴ったプログラムを構築・実施する事業及びプラットフォームを構築する事業に対して重点的に財政支援を行っていますが、南山大学様は「平成30年度 大学の世界展開力強化事業 ~COIL型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援~」事業において採択校として選ばれました。
COIL(Collaborative Online International Learning)は、オンラインで海外の学生と時差、言語差、文化の違いを超えてバーチャルに交流し、語学能力や異文化理解力を高める新しい教育手法です。交流内容は、メールなどのメッセージ交換やテレビ会議での会話交流、テーマを決めたディスカッション、共同でのムービー制作、課題解決型のプロジェクトなど多岐に渡ります。オンラインと言ってもテレビ会議のようにリアルタイムで行うものだけではなく、LINEやFacebookなど学生に身近なSNSやLMS(学習管理システム)を活用して、テキストでのやり取りや撮影した動画を送りあって議論するなど、時差があっても対応できるものも含まれます。こうしたやり取りの中で国内の大学にいながら海外の学生との国際交流が実現できるのです。
南山大学様のNU-COILプロジェクトは、このCOIL型授業と海外留学、企業でのインターンシップなどを組み合わせ、グローバル人材に必要な力を身につけることができる国際プログラムです。これまでの海外協定校との深い協力関係や地域企業との連携を重ねてきた南山大学様ならではの国際プログラムです。ノースジョージア大学、ノーザンケンタッキー大学、メリーランド大学ボルティモアカウンティ校、アリゾナ州立大学、ニューヨーク市立大学クイーンズ校、ディキンソン大学、ジョージタウン大学、パデュー大学ノースウエスト校、これら8つの教育機関と協調して地域に根ざしたテイラーメイド型教育プログラムを運営されています。
COIL型授業を実現するための中核システムはオンライン教育を実現するLMSになりますが、南山大学様は国際的な教育活動をスムーズに進めるために、世界標準の最新LMSとして高い評価を受けているCanvasを採用されました。
2020年初頭からのコロナ禍では、留学生の帰国対応など、NU-COILプロジェクトも少なからず影響を受けることになりましたが、Canvas LMSをフル活用することで教育プロジェクトの完全なオンラインシフトを実現し、引き続き高度な国際教育活動を安定して継続されています。