学修者本位の教育プラットフォーム
学修者本位の学びの実現
デジタル技術の高度化が進み、ICTを活用した教育研究が盛んに行われています。はからずも、全世界における新型コロナウィルスの感染拡大という苦境の中、学習機会を確保する必要性から、オンラインによる遠隔教育が一気に広まりました。
初等中等教育分野ではリアルとデジタルの最適な組み合わせによる効果的な学びの推進が行われており、高等教育分野においても、学修者本位の観点からこれら新しい学び方を取り入れた教育方法のより一層の充実に向けた取り組みが求められています。
令和元年度「全国学生調査(試行調査)によると大学生の1週間の生活時間のうち、授業の予習・復習に充てられる時間が5時間以下の者が6割を超えており、授業外学習が不十分であるということが指摘されています。このことからも、学修者の主体的な独習を支援する仕組みを整える必要があると考えられます。
従来から利用されてきた学習管理システム(LMS)を中心に、アウトカムを基準とした学生の学修状況の分析と可視化、またその結果を活用した個々の状況に応じたラーニングパスの提案、自己評価・ピア評価・ルーブリックによる教員のフィードバックなど、多面的評価を実現できる次世代の教育プラットフォームが求められています。
- 地理的、時間的制約を超越するオンライン学習と対面授業の双方の良さを生かした学びの実践(ブレンディッド・ラーニング)
- 学修者自身が修得状況や課題を把握することによる主体的な学びの実現
- 学生個々の状況に応じた支援による学修の質の高度化
- 学習データの分析と可視化、またその結果を活用した学修者本位の学びへの転換
- デジタル・クレデンシャルによる、学生の知識や能力を学内外に証明する
CASE(標準化されたフォーマット)による学修目標やコンピテンシーの管理
- 授業科目で習得できる知識や能力の整備
- アウトカム(知識や能力)を基準とした複数科目の横断によるカリキュラム設計
- コンピテンシー・ベースド・ラーニングの実現
コンピテンシーを基準に学習活動を支援できるLMSやポートフォリオ管理システムの活用
- ブレンディッド・ラーニングの実践
- デジタル・クレデンシャルとラーニングパスウェイの提示
- ルーブリック活用型のLMSフロントエンドとポートフォリオ管理
ポートフォリオやルーブリックによる多面的評価
- 社会や地域課題を踏まえた教育実践による専門家養成(プロフェッショナルポートフォリオ)
- 学修の振り返り(自己評価・ピア評価)と教員によるフィードバック(学修ポートフォリオ)
Caliper Analytics(標準化されたフォーマット)による学習データの蓄積とラーニング・アナリティクス
- 学修成果の分析と可視化
- 学習データを元に個別最適化した学修支援、教員によるフィードバック