Canvasの利用者に連絡や通知をする方法としては「アナウンス」「受信箱」「お知らせ」の3つの方法があります。
前回は「アナウンス」についてお話しました。今回は「受信箱」(Conversations)についてお話したいと思います。
受信箱はCanvas内で利用できるeメールシステムです。
一般的なeメールと似たインターフェースで利用者同士、簡単にメッセージを送受信することができます。
受信箱はダッシュボードのグローバルナビゲーションに常に表示されCanvas内のどこからでもアクセスすることができます。(赤い丸の部分)
メッセージの宛先にはコースの全利用者、又はコース内の講師、TA(授業助手)、受講生ごとにまとめて指定したりメンバーを個別に指定することもできます。グループについても同様です。
メッセージはコース別にフィルタリングしたり、ユーザ名で検索することができます。
一般的なメールシステムのように仕分けできるわけですが、特に特徴的なのは「提出物へのコメント」をまとめて見ることができることです。
Canvasでは提出物の内容や採点について講師と受講生でコメントをやり取りすることができます。
このコメントは提出物に付随するので、あとでコメントを確認したい時に「どの提出物のコメントだったかな・・・」と探すのが大変だったのですが、「提出物へのコメント」で複数の提出物のコメントをまとめて確認することができますので、とても便利です。
Canvasでは、これ以外にもコース内のいろいろな箇所から講師から受講生にメッセージを送信することができます。
例えば、成績表をチェックしながら、課題を提出していない受講生や、基準点を満たしていない受講生をまとめて抽出してメッセージを送信したり、コースのアナリティクス(分析)で受講生の提出状況や参加状況などを参照しながら、気になる受講生に個別にメッセージを送信することができます。
このように気がついた時に簡単に受講生にメッセージ送信できるので非常に便利なシステムなのですが、その半面いろいろな箇所からメッセージを発信しているので管理が難しくなります。
これらのメッセージは受信箱に反映されますので、コースやユーザ名で検索することで簡単に管理することができます。
単なる教材提供や添削だけにとどまらず、細やかに受講生をフォローすることこそが、より高い学習効果に繋がります。
受信箱を単なる連絡ツールとしてだけでなく、講師と受講生の積極的なコミュニケーションツールとしてぜひ活用して下さい!