データベース管理方式 (Amazon RDS )
Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)は、クラウド環境でのリレーショナルデータベースのセットアップ、運用、およびスケーリングを容易に行えるようにするウェブサービスです。
手間のかかるデータベースの管理タスクをシステム管理者の代わりに行いながら、安価で規模の変更が可能な機能を提供します。これによってシステムオーナーは自身のアプリケーション開発やビジネスに集中することができます。
Amazon RDS はデータベースソフトウェアに自動的にパッチを当て、データベースをバックアップし、ユーザーが定義した保持期間バックアップを格納して特定時点への復旧を可能にします。
Amazon RDS ではレプリケーションの使用が容易であり、障害が発生したときもプライマリデータベースから同期レプリケートされたセカンダリデータベースに自動的にフェイルオーバーすることができます。
稼働させるDB インスタンスは Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)の内部で実行されます。使用する IP アドレス範囲を指定して、DB インスタンスを外部ネットワークから隔離することができます。既存の IT インフラストラクチャとの接続には業界標準の IPSec VPN が使えます。
サーバ構成・サイジング (AWS Auto Scalingの利用)
Auto Scaling によりシステム管理者が定義する条件に応じて、Amazon EC2 (サーバ群)の能力を、自動的に縮小・拡張することができます。 これにより サーバシステムを常に最適の利用環境で実行することができます。
使用中の Amazon EC2 インスタンスの数を、需要が急上昇した時はシームレスに増やしてパフォーマンスを維持し、需要が落ち着いてきた時に自動的に減らすことにより、コストを最小化することができます。
特に使用量が時間、日、週ごとに変化するアプリケーションに最適です。 Auto Scaling ではアプリケーションの需要曲線に忠実に従い、前もって Amazon EC2 をセットアップする必要性を軽減します。例えば、Amazon EC2(サーバ群)の CPU の平均使用量が70%以上になる際に、新たに3つの Amazon EC2 インスタンスを Auto Scaling グループに追加するための条件を設定できます。
同様に、CPU の利用率が10%を下回る場合に、同じ数の Amazon EC2 インスタンスを取り除くための条件を設定することができます。
Amazon EC2 インスタンスを追加または削除する前に Auto Scaling グループに対するクールダウン期間を設定することができます。これによって、Auto Scaling が再度条件を用いて評価を行う前に、最初のアクションの後に一定時間 Auto Scaling を待機させることが可能となります。