LMS利用シェアに関する最新動向が発表されました。コロナ対策騒動を経て、クラウドネイティブ型LMSへの移行が更に進んでいます。eラーニング環境のアクティビティは激増しており、中核となるLMSだけでなく教育ツール全般がSaas形式に変わってきています。eラーニングエコシステム全体がクラウドシフトを始めているのです。
近年、教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)の掛け声のもとにオンライン学習管理システム(LMS)が、さまざまな教育シーンで全面的に利用されるようになってきました。宿題の提出や採点だけでなく、授業や各種コミュニケーション、様々な予定の管理、テストの実施など、あらゆる活動がLMSを中心に行われています。LMSが教育学習活動の一番重要なユーザインターフェースになったのです。従来からの伝統的な教室での授業という教え方・学び方から、場所や時間に束縛されず、対面・同期オンライン・非同期オンラインを選んで、学修者本位の柔軟なスタイルで自由に学んでいけるようなハイフレックス(Hybrid-Flexible)型授業と呼ばれるような形態への進化が始まっています。ここでは、従来どおりの単なるeラーニング運用だけではなく、全ての教育活動を再現できる必要があるため、様々な教育ツールを組み合わせる必要があります。
LMSは既に20年以上の歴史があり、パッケージ化されたソフトウェア製品・サービスが数多く提供されています。これらは教室授業支援としての課題管理やオンライン教育コース運営等、様々なシーンで活用されていますが、基本的には単一のシステムとして閉じた世界で(LMSに必要とされる機能全てを一つのシステム内に包含して)動作するように作られてきました。一見便利なように思えますが、反面で「機能の拡張性が乏しい」という大きな課題を抱えています。
今では教育ICTの世界はとても広く大きく発展し、更にどんどん変化を続けています。LMS本体に備わった機能を部分的に代替でき、もっと便利に利用できるような専門的、且つ先進的な教育ツールが、世界中で次々に提供されるようになってきました。新しいアイデアはすぐに実装されて利用者に届きます。私達は多くの選択肢の中から使いたい教育ツールを自由に選択して試すことができるのです。このように革新的なムーブメントが起きているのに、古いシステムの機能仕様に縛られて身動きが取れなくなるのは非常に残念です。様々な用途に特化した新しい専用ツールを道具箱から取り出して、自分たちで自由に組み合わせて利用できるような仕組みが必要です。
State of Higher Ed LMS Market for US and Canada: Mid-Year 2021 Edition
Canvas LMSはeラーニングエコシステムという考えのもと、教育ツールの道具箱となることを目指して作成されたプラットフォーム型LMSです。世界中の様々な教育ツールを使い易く統合し、eラーニングエコシステムで中心的な役割を担えるようにゼロから設計された新しいコンセプトのLMSであるCanvasに是非チャレンジして頂ければと思います。