Canvasには受講生がお互いの提出物を相互評価するための「ピアレビュー」という機能があります。
受講生が各々の提出物・意見を評価し合うピアレビューは、アクティブラーニングの手法の一つとして注目されており、最近はピアレビュー機能についてのお問い合わせが増えてきました。
Canvasでのピアレビューは、課題やディスカッションで利用することができます。
ここでは主に課題におけるピアレビューの使い方についてご説明したいと思います。
課題の提出物を受講生同士のピアレビュー対象としたい場合、課題作成の設定のオプションで「ピアレビュー」機能をチェックするだけで準備することができます。
もちろん、ピアレビューを行うためには、まず受講生と他受講生の提出物をマッチング(レビュー相手の割当)する必要がありますが、Canvasではこの割当を自動(手動でも)で設定できます。
「受講生1人に対して提出物1つ」といった程度の割当は手動でも簡単に割り当てることができますが、「受講生1人に対して提出物2つ以上」となりますと手動での割当は結構複雑になりますので、自動割当機能の利用をおすすめします。
レビューを割り当てられた受講生は、課題画面のレビューLINKから割当てられた相手の提出物のみを参照し、コメントすることができます。
実は、初めてピアレビューを利用する方から「レビューの自動割当ができない」「受講生からレビュー相手の提出物が参照できない」という質問をよく受けます。
Canvasでは、ピアレビューの割当は課題の「提出期日の後」に行います。つまり、講師は受講生からの提出物が提出済みの状態でピアレビューを割り当てられるよう、また受講生に対しても、自身が提出物を提出した後にピアレビューを開始するように考えられています。
このように書いてしまうと至極当然のことのように感じますが、課題を作成する際に一緒にピアレビューの割当てをしようとする方も多く、ピアレビューのセットアップ動作を誤解してしまう場合が多いようです。