eラーニングシステムでユーザ認証(ログイン管理)を行う場合、どのように運用されていますか?
システム運用規模が小さい場合は、eラーニングシステム自体の認証機能(ローカル認証)でログイン管理を行っているかもしれません。組織の中でユーザ認証が必要なシステムが1つだけである時はそれで十分です。
でも、ある程度大きな組織でCanvas LMSのようなWebシステムを運用する場合、やっぱり統合認証が必要になってきます。他にも組織内の利用者がオンラインで利用するWebシステムがいくつもあるはずで、それらに個別にログイン操作をさせていると面倒過ぎてクレームの嵐になってしまいそうです。統合認証というのは、所謂シングル・サインオンと呼ばれるもので、どれか一つのサイトにログインすると、組織内の別サイトにどれでもアクセスできる(認証済みとして扱われる)ようになる、というものです。複数のWebシステムを並行利用する場合でも、最初に1回だけログイン操作をすれば良いだけなので利用者にとって非常に便利な仕組みです。
既に統合認証システムを運用されている場合も多いと思いますが、ご存知の通り、認証方式はいろいろな種類があります。高等教育機関で活用されているCASやShibbolethのような認証方式や、LDAPやSAMLなどあらゆる情報システムで標準的に利用されている汎用的な認証方式もあります。更に、GoogleやMicrosoft、Facebookのようなクラウドサービス事業者が運営していて、会社や学校だけでなく一般家庭でも利用されているような認証方式もありますね。
大丈夫です。Canvas LMSはいろいろな認証方式に対応しています。普通に統合認証のシステムを構成したいなと考えたときに候補として挙げられる全ての認証方式に対応しているのでは、、、と思ってしまうほど多様な認証方式に対応できます。
統合認証のセットアップも管理画面で行なえますので、必要となる設定パラメータを承知している方であれば非常に手早くシステム構成作業ができます。もちろん、Canvas LMS標準のローカル認証方式とシングル・サインオンのための統合認証システムを平行利用することも可能ですよ。もし、統合認証システム側で何かとんでもない接続障害が発生しても、Canvas LMSのシステム管理者はローカル認証機能を利用してログインするというようなことが可能です。システム管理者にとっては統合認証から独立したログイン経路の確保ができて安心ですね!