Canvasでは、成績評価のために行う活動と、成績評価に直接関係しない活動(新しいスキルの練習や問題解決のためのグループ交流など)を明確に区別しています。
どちらの活動に属するかによって、利用できる機能が限定されたり表示内容が違ってきます。ここを理解していないと「同じ活動(課題やディスカッション)をしているのに、一方では使える機能が、もう一方では使えない」と混乱することになりかねません。
Canvasでは学習に関する活動やイベントを全てアクティビティ(Activity)と呼びます。
アクティビティは2種類に分けることができます。
成績評価のために行う活動(Canvas Assignments)
- 課題(Assignments)
- 課題としてのディスカッション(Graded Discussion)
- 課題クイズ、採点対象のサーベイ(Graded Quizzes ,Graded Surveys)
- 出席(Attendance:商用版Canvas Cloudのみ)
- 未採点(Not Graded)の課題
新しい情報の吸収、技能の練習、問題解決のためのグループ活動など(Canvas Activities)
- アナウンス
- ディスカッション
- 練習クイズ、未採点のサーベイ(Practice Quizzes ,Ungraded Surveys)
- Wikiページ
- 会議(Conferences)
- カレンダーイベント
Canvas Assignmentは成績評価のための活動ですので、作成されると成績表に評価記入のための欄(列:カラム)が新しく追加され、講師はSpeedGrader等の機能を利用して採点することができます。(※1)
また、作成したCanvas Assignmentは講師と受講生それぞれの課題一覧、カレンダー、シラバス画面にも反映します。期日を設定することもできます。(※2)
反対にCanvas Activitiesが作成されても、成績表に評価記入のための欄(列:カラム)が追加されることはありません。採点する必要が無いので講師はCanvasActivitiesに対してSpeedGrader等の機能を利用することもできません。
作成したCanvasActivitiesは課題一覧やカレンダー、シラバス画面に反映しません(※3)
それぞれの特徴を下の表にまとめてみました。
Canvas Assignments | Canvas Activities |
課題一覧、シラバス、カレンダーに自動的に反映する | 課題一覧、シラバス、カレンダーに自動的に反映しない |
成績表に列(カラム)が追加される(※1) | 成績表に列が追加されない |
SpeedGraderを利用できる(※2) | SpeedGraderを利用できない |
- ※1:但し未採点(Not Graded)の課題を除く。
- ※2:但し出席(Attendance)を除く。
- ※3:但しカレンダーイベントを除く。
Canvasを使い始めのお客様から以下のようなご質問を頂くことがよくあります。
- 「クイズを作成したのにSpeedGraderが利用できる時と利用できない時がある?」
- 「クイズを作成するとなぜか課題一覧に反映する??」
- 「期日が設定できるディスカッションと期日が設定できないディスカッションがあるけど???」
慣れないうちは、それぞれ使える機能と使えない機能の区別が分かりにくいようです。
要は
- 「成績に関係するCanvas Assignmentsは成績評価に関係する機能を利用できる」
- 「成績は関係ないCanvas Activitiesは成績評価に関係する機能を利用できない」
と考えると分かりやすいかもしれません。