大学教育でも企業研修でもグループ活動での実習は欠かせないようで、「Canvasで受講生のグループ活動はできるの?」というお問い合わせを受けることがよく有ります。
今回はCanvasでのグループ活動の仕組みについてお話したいと思います。
Canvasのグループ分けの仕組みには「セクション」と「グループ(Student Groups / User Groups)」の2種類あります。
※グループはStudent Groups / User Groupsと呼ばれていますが、ここでは説明の都合上「グループ」とします。
課題をグループ別、セクション別に出したり、受講生たちの成績をセクション毎に抽出したり、グループ毎に成績をつけたり・・・
慣れないうちはこの2つがゴッチャゴチャになってしまい、どう使い分けてよいのか「これはセクションで分けるべき?それともグループで分けるべき!?」と混乱しがちです。
この2つについて簡単に言えば、セクションはクラス、グループは行動班です。
セクションはコース内の受講生たちを管理しやすく小分けしたものです。
小中学校で例えれば、120人いる1年生を40人づつ1組、2組、3組と分けるのと同じです。
管理しやすいようにクラス分けはしても、基本的に教材や授業内容は同じで、課題やクイズ、ディスカッションの期限が変えられるだけです。普通の学校でも月曜日に授業のある1組の提出期限は来週の月曜日、水曜日に授業のある2組の提出期限は来週の水曜日と提出期限を別々にするような感じです。
一方でCanvasのグループは活動用にユーザーを班分けしたものです。
同じように小中学校で例えれば、修学旅行用の班、実習用の班、委員会のように班分けしたものです。
授業で班づくりが必要になったときなど、必要に応じて講師がグループを作成します。設定によっては受講生が希望のグループに自己登録したり、自分たちでグループそのものを作成したりと、かなり自由な運用ができるように設定することもできます。
Canvasのグループ作りで混乱したら、この事を念頭に置いて考えていくと分かりやすいと思います。
セクションとグループの管理機能に関しては、まだまだ説明が足りませんので次回にもっと詳しく説明していきます。